不動産売却時に注意すべき「アスベスト問題」とは?

1. アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、耐火性・断熱性に優れた建材として昭和40〜50年代を中心に建物に多く使用されました。
しかし、健康被害が指摘され、2006年以降は全面禁止に。
現在でも古い建物にはアスベストが含まれている可能性があります。
2. 不動産売却時にアスベストはどう影響する?
- 価格の低下要因
解体・改修にアスベスト調査費用、除去費用がかかるため、査定額が下がることがあります。 - 買主への告知義務
宅地建物取引業法に基づき、アスベストの使用有無は「重要事項説明」に含まれます。 - 売却スピードへの影響
調査が必要な場合、売却まで時間がかかることも。
3. アスベスト調査は義務?
2022年4月から、建物の解体やリフォーム時に「事前調査の義務化」が始まりました。
売却時にも、解体やリフォームを予定している場合、アスベストの有無の調査を確認されるケースが増えています。
👉 事前に自主的な調査を行い、報告書を用意しておくと売却がスムーズです。
4. アスベストが見つかった場合の対応方法
- 調査報告を正直に開示する
隠して売却した場合、後から損害賠償請求を受けるリスクあり。 - 専門業者に除去・封じ込め工事を依頼
コストはかかりますが、安心して売却できます。 - そのまま売却し価格で調整する
買取業者などにそのまま売却する方法もあります。
5. 福井市での注意点
福井市内でも昭和期に建てられた住宅・倉庫・事業用建物にはアスベストが残っている可能性があります。
解体時に調査、処理費用が発生するため、売却の相談時に「アスベストの有無を確認してほしい」と依頼するのが安心です。
Q&A(よくある質問)
Q. アスベスト調査にはいくらかかりますか?
A. 建物の規模によりますが、数万円〜十数万円程度が一般的です。
Q. アスベストがあると売れませんか?
A. 売却は可能です。ただし価格が大きく下がる場合が多く、買取を選ぶケースもあります。
Q. 調査は必須ですか?
A. 売却そのものには必須ではありませんが、解体時やリフォーム時に調査が必要なため、買主の安心感やトラブル回避のために強く推奨されます。
まとめ
アスベストは「見えないリスク」ですが、売却に大きく影響します。
- 事前調査でトラブルを防ぐ
- 正直な情報開示で信頼を得る
- 必要に応じて業者に除去を依頼する
安心・スムーズな売却のために、まずは専門家にご相談ください。